営業が苦手なら、無理に営業しなくていいです。

いきなり、なかなか乱暴なことを言いましたが
駆け出しHP屋さんの中には、こう思っている方も多いのではないでしょうか。
わかります。
営業って、慣れていない人からすると
なかなかのメンタルスポーツです。
しかも、HP制作の仕事を始めたばかりの頃って
実績も少ないし、価格にも自信がないし
提案して断られると、心の中の小さな笹野が
体育座りしてしまうわけです。
でもですね。
営業が苦手だからといって、仕事が取れないわけではありません。
大事なのは、営業マンのように売り込むことではなく
未来のお客様に、あなたの存在を知ってもらうことです。
そのために使えるのが、SNSです。
SNSは、ただの日記帳ではありません。
ただの暇つぶし道具でもありません。
うまく使えば、あなたの代わりに毎日働いてくれる
小さな営業マンになってくれます。
もちろん、時給は発生しません。
なんて良い子なんでしょうか。
SNS発信は「売り込み」ではなく「存在を思い出してもらう活動」
SNSで集客と聞くと
「毎日すごいノウハウを出さないといけない」
「バズらないと意味がない」
「キラキラした実績を見せないとダメ」
と思う方がいます。
でも、駆け出しHP屋さんに必要なのは
いきなりインフルエンサーになることではありません。
まず必要なのは
「あ、この人HP作れる人なんだ」
と知ってもらうことです。

ものすごく当たり前の話ですが
知られていない人には、仕事は頼めません。
どれだけ良い技術を持っていても
どれだけ丁寧に作れる人でも
周りの人があなたのことを知らなければ、相談は来ないのです。
たとえば、近所にめちゃくちゃ美味しいラーメン屋さんがあったとします。
でも看板もない。SNSもない。口コミもない。
店主は腕組みして厨房に立っているけど、誰にも知られていない。
これでは、お客様は来ません。
味が悪いのではありません。
知られていないだけです。
HP屋さんも同じです。
「私はHPを作れます」
「こういう悩みを解決できます」
「こういう考え方で制作しています」
これを発信し続けるから、少しずつ周りの人に覚えてもらえるのです。
「実績が少ないから発信できない」は、ちょっと待った
駆け出しHP屋さんから、よく聞く言葉があります。
これ、気持ちはわかります。
制作事例が山ほどあれば
ビフォーアフターを載せたり
お客様の声を紹介したり
堂々と投稿できますよね。
でも、実績が少ない時期には
実績以外のことを発信すればいいのです。
たとえば、

- HP制作で勉強したこと
- お客様目線で見た良いHPの特徴
- よくある失敗例
- 自分が制作時に大切にしていること
- デザインを見る時のポイント
- 問い合わせにつながる導線の考え方
- スマホで見やすいHPの大切さ
- 文章をわかりやすくする工夫
こういう内容で十分です。
むしろ、駆け出しの時期だからこそ
「学びながら前に進んでいる姿」が伝わります。
これ、けっこう大事です。
人は、完成されたすごい人にだけ惹かれるわけではありません。
こういう人に、相談したくなるのです。
SNSで見られているのは、スキルだけではありません
HP制作の仕事というと
デザイン力、コーディング力、WordPressの知識、SEOの知識など
いろいろなスキルが必要です。
もちろん、それは大事です。
でも、お客様が見ているのは
スキルだけではありません。
むしろ個人事業主や小さなお店の方は
こういうところも見ています。
これ、かなり重要です。
HP制作は、ただ商品を買って終わりではありません。
打ち合わせをして、原稿を確認して、写真を用意して
修正を重ねながら一緒に作っていく仕事です。
SNS発信では、その不安を少しずつ減らしていきます。
日々の投稿から
「この人、説明がわかりやすいな」
「なんか親しみやすいな」
「ちゃんと考えて仕事しているな」
と思ってもらえれば、それだけで相談のハードルは下がります。
これは、売り込みではありません。
信頼の下ごしらえです。
料理で言えば、いきなりステーキを焼く前の下味です。
下味がないと、せっかくの肉も
「なんか味うすっ」となりますからね。
何を発信すればいいのか?
では、駆け出しHP屋さんは
SNSで何を発信すればいいのでしょうか。
おすすめは、大きく3つです。
1つ目は、お客様の悩みに答える投稿です。
たとえば、
「HPを作ったのに問い合わせが来ない理由」
「トップページに入れた方がいい情報」
「スマホ対応が大事な理由」
「料金表を載せるメリットとデメリット」
「プロフィールページが意外と見られる理由」
こういう投稿です。
ポイントは、専門家っぽく難しく書かないことです。
「レスポンシブ対応が云々」
「CVR改善のためにUIUXを最適化し」
みたいに書くと、一般の方はそっとスマホを閉じます。
逃げ足の速いカモシカのように離脱します。
そうではなく
「スマホで見にくいHPは、それだけでお客様が帰ってしまうことがあります」
くらいの言い方で大丈夫です。
小学校6年生でもわかるくらいが、ちょうどいいです。
2つ目は、制作の裏側です。
どんなことを考えてデザインしているのか。
なぜこの配置にしたのか。
なぜこの文章を目立たせたのか。
なぜ問い合わせボタンを上の方に置いたのか。
こういう裏側は、お客様からすると新鮮です。
HP制作者にとっては当たり前でも
お客様にとっては
「へぇ、そんなこと考えて作ってるんだ」
となります。
ここで信頼が生まれます。
3つ目は、あなたの人柄が伝わる投稿です。
- 仕事への考え方
- 失敗から学んだこと
- お客様とのやり取りで大切にしていること
- 日々感じたこと
- ちょっとした雑談
こういう投稿も大事です。
ただし、毎日ラーメンと猫だけでは
HP屋さんなのか、ラーメン好きの猫係なのか
わからなくなります。
雑談はあってもいいですが
仕事につながる発信とのバランスを取りましょう。

投稿は「未来のお客様への手紙」だと思う
SNS投稿でよくある失敗が
同業者に向けて書いてしまうことです。
もちろん、同業者とのつながりも大切です。
でも、仕事につなげたいなら
投稿の先にいるのは未来のお客様です。
そういう人に向けて書くのです。
たとえば、同じ内容でも
「ファーストビューの設計が重要です」
と書くより
「HPを開いた最初の画面で、何屋さんかわからないと、お客様はすぐ帰ってしまいます」
と書いた方が、伝わりやすいです。

専門家同士で拍手される投稿より
未来のお客様が
「それ、うちのことかも」
と思う投稿を目指しましょう。
SNSはすぐに結果が出る魔法の杖ではありません
ここは大事なので、少し現実的な話もしておきます。
SNS発信を始めたからといって
明日いきなり問い合わせが10件来るわけではありません。
そんな魔法があったら、笹野も欲しいです。
神棚に飾ります。
SNSは、畑に近いです。
今日種をまいて
明日大根がスポーンと出てくることはありません。
水をあげて
日を当てて
雑草を抜いて
少しずつ育てる。
SNSも同じです。
だから、短期で結果を求めすぎないことです。
「3日投稿したのに仕事が来ません」
というのは
「腹筋3回したのにシックスパックになりません」
と言っているようなものです。
それは、ちょっと筋肉もびっくりします。

依頼が舞い込む仕組みを作るには、導線が必要
SNSで発信するだけでも、認知は広がります。
ただ、仕事につなげるには導線が必要です。
導線とは、お客様が相談するまでの道筋です。
たとえば、
- SNS投稿を見る
- プロフィールを見る
- サービス内容を見る
- 実績を見る
- 問い合わせフォームに進む
- 相談する
この流れです。
ここが整っていないと
せっかく投稿を見て興味を持ってもらっても
「で、どこから相談すればいいの?」
となります。
これはもったいないです。
たとえるなら、ラーメン屋さんの前まで来たのに
入口がどこかわからない状態です。
お客様は、迷うと帰ります。

だから、SNSのプロフィールには
誰向けに、何をしている人なのか
どんな相談ができるのか
どこから問い合わせればいいのか
をわかりやすく書いておきましょう。
可能であれば、簡単なサービス紹介ページや
ポートフォリオページも用意しておくと良いです。
SNSは入口。
プロフィールは案内板。
サービスページは接客スペース。
問い合わせフォームはレジです。
この流れがあるから、仕事につながります。
毎日完璧な投稿をしようとしない
SNS発信で挫折する人の多くは
最初から完璧を目指します。
きれいな画像を作らなきゃ。
すごいノウハウを書かなきゃ。
毎回バズる投稿にしなきゃ。
文章もデザインも完璧にしなきゃ。
その結果、1投稿するのに2時間かかり
3日後には力尽きます。
これは、SNS発信というより
自分への修行です。
滝行に近いです。
最初から完璧でなくて大丈夫です。
短い投稿でもいいです。
気づきのメモでもいいです。
制作中に感じたことでもいいです。
お客様によく聞かれる質問への回答でもいいです。
大切なのは、続けることです。
週1回でもいい。
できれば週2〜3回。
余裕があれば毎日。
自分に合ったペースで続けましょう。
SNSは、1回のホームランより
コツコツ塁に出る方が強いです。

まとめ
営業が苦手なHP屋さんほど、SNS発信を味方にしましょう。
SNSは、無理に売り込む場所ではありません。
未来のお客様に、あなたの存在を知ってもらい
あなたの考え方や人柄を伝え
少しずつ信頼を積み上げる場所です。
実績が少なくても発信できます。
日々の学び、お客様の悩みへの答え、制作の裏側、仕事への想い。
発信できることは、実はたくさんあります。
大事なのは
「すごい人に見せること」ではなく
「相談しやすい人だと思ってもらうこと」です。
HP制作は、人と人との仕事です。
だからこそ、SNSであなたらしさが伝われば
「この人に相談してみようかな」
と思ってもらえる可能性が高まります。

営業が苦手でも大丈夫です。
ガツガツ売り込まなくても大丈夫です。
まずは、未来のお客様に向けて
役立つことを一つ発信してみましょう。
今日の投稿が、明日の問い合わせになるかもしれません。
そして半年後には
「あの投稿を見て、ずっと気になっていました」
と言われるかもしれません。
SNS発信は、あなたの代わりに信頼を育ててくれる営業マンです。
ちゃんと育てれば、なかなか働き者になりますよ。

















こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。