はじめに：チラシは“投げる”だけでは意味がない
創業したばかりのあなた。
「とにかくチラシを作って、できるだけ多くの人に配ろう！」と考えていませんか？
わかります、その気持ち。
まだ知名度もないし、できるだけ多くの人に知ってもらいたいですよね。
でも実は、この“広く配る”戦略は、反応率がかなり低いんです。
せっかく印刷して配っても、ほとんどの人には刺さらず、結果として労力とお金を無駄にしてしまう。
たとえば、こんな会話を想像してください。
👩「チラシ配ったんだけど、全然問い合わせがないの…」
👨「どんな人に向けて配ったの？」
👩「うーん、特に絞ってないけど、地域の全世帯に配った感じかな」
こうなると、誰に刺さるのかがわからないまま、チラシがただの紙切れになってしまいます。
そこで大切なのが、「投げる」ではなく「刺す」チラシ。
つまり、届けたい相手をしっかり絞り、その人に刺さる内容を届ける戦略です。
この記事では、創業期にチラシを最大限活かすためのターゲット絞り戦略を、わかりやすく3つのポイントで解説します。
具体例や会話例も交えて、今日から実践できる内容になっています。
3つのポイント導入
チラシを刺さるツールにするには、次の3つの視点が重要です。
1️⃣ 届ける相手を明確にする
2️⃣ 相手の悩みやニーズに刺さるメッセージを作る
3️⃣ 配布場所・方法で確実に届くようにする
どれも創業期のあなたが反応率を上げるためには欠かせない考え方です。
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ポイント①：届ける相手を明確にする
まず最初に考えるのは、「誰に刺さるチラシにするか」 です。
創業したての頃は「全員に知ってもらいたい」と思いがちですが、
ここでターゲットを曖昧にすると、チラシはどこにも刺さらない結果になります。
たとえば、あなたが美容室を開業したとします。
- 全世帯に配ると、興味のない男性や高齢者も多く含まれます。
- でも、子育て世代の女性がターゲットなら、配布エリアを住宅街やスーパー近辺に絞る方が反応率は格段に上がります。
ターゲットを絞ると、チラシの内容も具体的に作れます。
「子育て世代向けクーポン」「忙しいママに便利なサービス」など、ターゲット向けのメッセージに変えられるからです。
ポイント②：刺さるメッセージを作る
次に大切なのが、ターゲットに響くメッセージです。
ここで注意したいのは、商品やサービスの特徴ばかりを羅列しないこと。
大事なのは相手にとってどんなメリットがあるかです。
たとえば、整骨院のチラシ。
×「筋膜リリースやってます」
○「肩こり・腰痛で悩むあなたを、たった30分で楽にします」
同じサービスでも、相手目線で書くことで刺さり方が全く違います。
つまり、チラシは読む人の「困った」を解決するツールです。
創業期は知名度が低いので、文字だけで信頼感を伝える必要があります。
「読んだら行動したくなる」メッセージを意識してください。
ポイント③：配布場所・方法で確実に届くようにする
最後に重要なのは、刺さるターゲットに確実に届くようにすることです。
配布方法や場所によって、チラシの反応率は大きく変わります。
- ポスティングなら、ターゲット層が住んでいる地域に限定
- 店舗やイベントなら、ターゲットが集まる時間帯・場所を狙う
- 手渡しなら、短い会話で関心を引く工夫をする
💬実際の事例
あるカフェオーナーは、チラシを駅前で無作為に配っていましたが、反応はほとんどなし。
そこで、近隣のオフィスビルや学校の保護者会に絞って配布したところ、来店者が2倍になったんです。
このように、「誰に」「どこで」「どう渡すか」を設計することが、創業期には特に大事です。
まとめ：創業期のチラシは“刺す”ことが成功の鍵
ここまでの3つのポイントを振り返ります。
1️⃣ 届ける相手を明確にする
2️⃣ 相手の悩みやニーズに刺さるメッセージを作る
3️⃣ 配布場所・方法で確実に届くようにする
創業期のチラシは、とにかく広く投げるより、刺さる相手を狙い撃ちする方が反応率が圧倒的に高くなります。
少ない部数でも、反応する人に届けば、問い合わせや来店につながります。
ターゲットを絞ると、チラシの内容やデザインも具体化できるので、効果は倍増です。
創業したばかりの今だからこそ、ターゲット絞りチラシを作る戦略が、あなたのビジネスを軌道に乗せる大きな力になります。
「投げるより刺す」――今日からこの考え方でチラシを作ってみましょう。
きっと、今までとは違う結果が見えてくるはずです。
チラシでの集客に不安がある方も大丈夫。
販促工房があなたの創業期をサポートし、ターゲットに刺さるチラシ戦略を一緒に考えます。
こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。