キャリアアップ助成金「短時間労働者労働時間延長支援コース」が新設！全国対応で注目の制度
2025年7月（令和7年）より、新たな支援制度がスタート予定です。
その名も【キャリアアップ助成金（短時間労働者労働時間延長支援コース）】。
この助成金は、短時間で働いていたパートタイマーや有期契約の労働者が「社会保険に新たに加入する際」に、労働時間を増やすなどの取組を行った事業主に対して支給される制度です。
なぜ今、この制度ができたのか？
背景には、いわゆる「年収の壁」があります。
106万円・130万円といった金額を超えると、社会保険に加入しなければならず、パートさんの収入が手取りベースで減ってしまうケースもあります。
この問題に対処するため、政府は企業が社会保険適用をスムーズに進められるよう、制度面からサポートする仕組みを整備してきました。
支援の内容は？
今回新設されるコースでは、以下の条件を満たした事業主に対して助成金が支給されます。
【1年目の条件】
・労働時間を2〜5時間以上延長
・賃金を5〜15%以上アップ（延長時間により変動）
【2年目の条件】
・さらに労働時間を2時間以上延長
・もしくは基本給を5%以上アップまたは賞与・退職金制度の導入
いくらもらえるの？
支給額は企業の規模によって異なります。
【1人あたり】
・大企業：1年目30万円／2年目15万円
・中小企業：1年目40万円／2年目20万円
・小規模企業：1年目50万円／2年目25万円
しかも、申請人数に上限はありません。
対象となる事業主は？
・雇用保険適用事業所の事業主
・キャリアアップ計画を労働局に提出済み
・給与や勤務実態などの書類が整っている
・キャリアアップに真剣に取り組んでいる事業主
なお、NPO法人や医療法人、社会福祉法人も対象に含まれます。
いつから申請できるの？
この制度は【令和7年7月1日】からスタート予定。
現行の処遇改善コースからの切り替えも、令和8年3月31日までは可能とされています。
まとめ
今後ますます人手不足が進む中、短時間労働者の活用は企業にとって欠かせません。
この助成金は、そうした労働者を「より安心して働ける存在」に変えるチャンスです。
制度の詳細は今後公示予定ですが、今から情報収集を始め、準備を進めておくことが重要です。
▼詳細はこちら
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000291452
こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。