観光業界や地方自治体の皆さまにとって、見逃せない補助金制度が始まりました。
それが「令和7年度 地域における受入環境整備促進事業補助金」です。
この補助金は、観光地が自然や文化を守りながら、訪れる人も地域の人も快適に過ごせる環境を整えることを目的としたもの。日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)に基づき、サステナブルな観光地づくりを支援します。
なぜ「持続可能な観光」が必要なのか?
世界的にサステナブルな観光の重要性が増す中、日本でも「自然や文化資源を守る観光」「地域と調和した観光」が求められています。
観光地に人が集まりすぎることで起きる“オーバーツーリズム”や、マナー違反、ゴミ問題などは、地元住民にも旅行者にもストレスを生み出します。
この補助金では、そんな課題の解決に向けた「受入環境の整備」に取り組む事業を支援。観光の未来を地域とともに育てていくことができます。
補助対象となる整備の例
主に以下の2つの分野での整備が補助対象になります。
1. 地域資源の保全・活用に関する整備
- 自然保護のための遊歩道や保護柵
- 景観に配慮した工作物の設置
- 光害防止のための照明整備
- バイオトイレの設置
- ペットボトル削減のための給水機の設置
- 国際認証を受けた地域資源の保全
2. オーバーツーリズムの防止・抑制に関する整備
- 地域における受入体制の強化
- 混雑の分散・平準化対策
- マナー違反の抑制施策
- 地域住民と連携した観光振興
補助の概要
- 補助率:補助対象経費の1/2(最大5,000万円)
- JSTS-Dロゴ取得済み、または2025年末までに取得予定の場合は、補助率に1/10の加算あり
- 対象経費:契約・発注後に発生し、証拠書類で裏付け可能なもの
- 補助対象外:すでに国の別の補助金を受けている整備内容など
対象となる事業者
- 地方公共団体(例:市町村、都道府県)
- 観光地域づくり法人(DMO)
- 地域に根ざした観光関連事業者
募集期間と申請の注意点
募集期間は、令和7年(2025年)4月24日(木)〜6月10日(火)まで。
ただし、予算がなくなり次第終了となるため、申請を検討中の方は早めの準備が必要です。
また、整備対象地が国立公園・国定公園に含まれる場合は、事前に自然保護官事務所や都道府県の公園部局に相談の上、必要な手続きを行う必要があります。
詳細・申請はこちらから
観光庁公式ページにて詳細をご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kobo08_00028.html
地域の魅力を守りながら、持続可能な観光地として進化するチャンスです。
ぜひこの補助金を活用して、未来につながる観光地づくりを始めましょう。






















こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。