「よし、書類もそろえたし申請完了!」
そう思ったのに…結果は【不採択】。
「え、なんで?」「内容は悪くないと思ったのに…」
そう悔しい思いをした方、多いのではないでしょうか?
実は、小規模事業者持続化補助金の申請で落ちる理由の多くは、 “内容”ではなく“書類の書き方や提出ミス”。
書類不備・形式のズレ・表現の曖昧さ——これらが原因で、せっかくの申請が「読まれる前に終わってしまう」なんてことも…。
今回は、そんな**“申請中の失敗あるある”10選**を通して、
見逃しがちなポイントや改善のヒントをお届けします。
✅ まず押さえておきたい3つの視点
申請書のミスや不備を防ぐには、次の3つを意識することが大切です。
① 読み手(審査員)が「理解できるか」で考える
② 提出形式やルールを「感覚」で決めない
③ 最後に“第三者の目”でチェックをする習慣をつける
ではここから、よくある10のミスを見ていきましょう!
1. 申請書の文字数制限を守っていない
申請書の様式には、それぞれ「この枠内で記入してください」といった文字数の制限があります。
にもかかわらず、「どうしても伝えたいから」と欄外にびっしり詰め込む人、意外と多いんです。
これは、ルール違反=読まれない原因になります。
審査員は限られた時間で何十件もの申請を見るため、ルールを守っていないものはそもそも印象が悪くなります。
2. 誤字脱字・意味不明な文言が多い
「補助金 申請 書類 書くの 苦手…」
そういう方ほど、誤字脱字や文章の崩れが出やすくなります。
ちょっとした誤字でも、印象はガクンと落ちます。
例えば「事業計画」→「事業軽画」なんて書かれていたら、読み手は「大丈夫か?」と不安になりますよね。
文章に自信がない場合は、音読して確認するか、第三者にチェックしてもらいましょう。
3. 図表が使えず、見づらい計画書になっている
「文字だけでびっしり」な申請書。
読みにくいですよね。審査員も同じです。
図や表を使って「売上推移」「スケジュール」「ターゲット層」などを視覚的に伝える工夫をしましょう。
※フォーマット上で図が使えない場合は、表現を簡潔にして「見やすさ」を意識するのがポイントです。
4. 数字の整合性が取れていない
よくあるのが、売上計画と経費計画に整合性がないパターン。
例えば…
- 売上は倍になるのに広告費は1万円だけ
- 経費の合計と、見積書の合計がズレている
数字のズレは、説得力のなさにつながります。
計画全体を見直して、数字のつながりが不自然でないかを必ずチェックしましょう。
5. 補助事業の流れやスケジュールが曖昧
「SNS広告を出して、新しいお客様に来ていただく予定です」
…この書き方、何が問題かわかりますか?
答えは、「いつ」「どの媒体で」「何回実施して」「どう測定するか」が書かれていないこと。
つまり、実行スケジュールや手順が曖昧なんです。
補助金は「本当に実施できるのか」が問われます。
具体的な流れを時系列で示すことが大切です。
6. 成果や波及効果の記載が薄く、説得力がない
補助金は“未来への投資”。
審査側は「この事業が成功すれば、地域や社会にどんな良い影響を与えるか」を見ています。
それなのに、「売上が上がります」で終わっていませんか?
「地元の雇用につながる」「高齢者の生活支援になる」など、地域性・社会性まで踏み込んで書くことで、申請書の説得力が一気に増します。
7. 経費の根拠(見積書・カタログ等)を添付していない
計画書に「チラシ制作:10万円」と書いてあっても、
見積書がなければ“本当に必要な金額か”わからないんです。
提出漏れがあると、それだけで不備扱いに。
また、見積書の会社名や金額と申請内容がズレている場合も注意!
しっかりと整合のとれた資料を添えることが大切です。
8. 提出形式(電子申請・紙申請)を間違えている
今は電子申請が基本ですが、補助金の種類によっては申請形式が異なる場合があります。
それを確認せずに、「PDFで送ればいいよね?」と安易に提出してしまうと…
「申請受付されていなかった」なんて悲劇も。
公募要領の【提出方法】は必ずチェックして、指示通りに対応しましょう。
9. 必要書類が1つでも抜けている
代表的なのは「履歴事項全部証明書」や「納税証明書」の添付忘れ。
申請要件を満たしていても、提出書類がひとつでも欠けていると“不備”扱いになります。
しかも、申請締切が過ぎたら追加提出は原則できません。
提出前に「書類一覧」をチェックして、ひとつひとつ確認しましょう。
10. 提出前に第三者チェックをしていない
申請者本人が一生懸命書いたものほど、「読み手目線」が抜けがちです。
だからこそ、提出前の「第三者チェック」が超重要!
可能であれば、
- 商工会議所の担当者
- 専門家(士業・コンサルタント)
- 事業パートナー に一度見てもらうと、客観的な改善点が見つかります。
まとめ|書類の完成度が採択率を左右する!

補助金申請で落選する人の多くが、
「事業が悪かったわけじゃない。書類で伝わらなかっただけ」という現実を抱えています。
つまり、事業内容が良くても、書類がダメなら通らないということ。
逆にいえば、書類の完成度を高めることで採択率はグッと上がります。
今回ご紹介した10のポイントを、あなたの申請にもぜひ活かしてみてください。
「通らなかった理由がわからない…」と悩む前に、
“書き方”“出し方”の見直しをして、次こそ補助金を勝ち取りましょう!



















こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。