『1,000』だけのメニュー表記、実は損してるかも？

こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。

お店のメニューに「1,000」って数字だけ書かれてるの、見たことありませんか？
「これって、1,000円のことだよね？」って思っても、ちょっとだけ「あれ？」ってなる時、ありませんか？

今回はそんな“数字だけ”の価格表記が、実はお客さんにとって分かりにくかったり、お店にとっても損をしてしまうかもしれないって話をしていきます。
実はこれ、法律的には間違っていないけど、「お客様目線」で考えると注意が必要なんです。
売上や信頼にも関わることなので、「なんとなくやってた」人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

3つのポイントの導入

「1,000」だけのメニュー表記、なにが問題なのか？

わかりやすくするために、大事なポイントを3つに分けて説明していきます。

✅ ポイント1：法律上はOKだけど、誤解されるリスクあり
✅ ポイント2：「デザイン重視」が逆効果になることも
✅ ポイント3：円マークがあると、お客さんは“安心”する

それでは、ひとつずつ見ていきましょう！

ポイント1：法律上はOKだけど、誤解されるリスクあり

2021年4月から、すべてのお店に「総額表示義務」というルールができました。
簡単に言うと、「お客さんが払う金額を、ちゃんと全部書いてね」ということです。
なので、「1,000円（税込）」と書くのが安心なんですが、実は「1,000」って数字だけでも、「この値段が税込みだよ」とちゃんと説明されていれば法律的にはセーフなんです。

でも問題はここから。
例えば、

他にも数字がメニューに出てくる（量やサイズ）
外国人のお客さんが多い地域
テイクアウトもしている

こんな場合、「この“1,000”って、何を表してるの？」と誤解される可能性があります。
例えば外国の方なら、「ドル？元？え、日本円なの？」ってなりますよね。
「たった3文字の“円”を付けるだけ」で、こんな混乱が防げるなら、つけない理由ってないと思いませんか？

ポイント2：「デザイン重視」が逆効果になることも

たとえば、

コピーする編集する
コーヒー　　1,000
パスタ　　　1,200

こうやって数字だけで並んでいると、確かにすっきりしていてカッコイイです。
でも…「値段」だとすぐに分からない人もいるんです。
特に高齢の方や、小さなお子さん連れのパパママ世代などは、パッと見て「あ、値段ね！」ってわかりやすいほうがありがたいんです。

「デザインはおしゃれだけど、見づらい・伝わらない」

これ、販促的にはNGです。
「伝わるデザイン」こそが、お客様の心をつかむ秘訣なんです。

ポイント3：円マークがあると、お客さんは“安心”する

「たった1文字を足すだけで安心感が増す」って、すごいことだと思いませんか？

「1,000」だけだと、「税抜き？」「税込み？」「これって日本円？」と、いろんな不安が頭をよぎります。
でも「1,000円（税込）」って書いてあると、
「よし、この金額払えばいいんだな」って、すぐに納得できます。
お客様が「迷わず買える」「安心して注文できる」
これこそが、売上につながる“ちょっとした工夫”なんです。

ちょっとした実例：2つのお店の比較

実際にあった話です。
同じ通りにある2つのカフェ。
どちらもコーヒーは同じ「1,000」の価格表記。

☕ A店：「コーヒー　1,000」
☕ B店：「コーヒー　1,000円（税込）」

B店のほうが、注文率もリピート率も高かったんです。

理由はシンプル。
「わかりやすくて、親切だったから」。
A店は「なんか高く感じた」と言われることも多かったとか。
ほんのちょっとの差が、実は大きな“信頼の差”になってるんですね。