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開業したての個人事業主が陥りやすい失敗談10選Part5

販促軍師

こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。

 個人事業主が陥りやすい失敗⑤:情報発信を後回しにする罠

 はじめに
「準備が整ってから発信しよう」
「もっと実績を積んでからSNSを始めよう」
「完璧なサイトを作ってからオンライン集客を本格化させよう」

こんな考えが頭をよぎったことはありませんか?多くの個人事業主が陥る第3の失敗パターンが、この「情報発信の後回し」です。理想を追い求めるあまり、行動のタイミングを逃してしまう典型的なケースといえるでしょう。

前回までの「明確なビジネスプランがない」「ターゲットが曖昧」に続き、今回は「SNSやホームページなど、情報発信を後回しにする」というテーマで、その原因と対策を探っていきます。

よくある失敗例:完璧を求めすぎる若手カメラマンよくある失敗例:完璧を求めすぎる若手カメラマン

渡辺さん(仮名・29歳)

5年勤めた写真スタジオを退職し、フリーランスのカメラマンとして独立しました。技術には自信があり、商品撮影と人物ポートレートを中心に活動を始めました。

渡辺さんは「プロとして恥ずかしくないポートフォリオサイトを作りたい」と考え、SNSや
ウェブサイトの開設には慎重なアプローチを取りました。

**渡辺さんの行動と結果:**

1. **情報発信への過度な慎重さ**

   – 「最高の写真が撮れてから公開しよう」  
– 「洗練されたウェブデザインで一気に差をつけたい」
   – 「人に見せられるレベルになるまでSNSは始めない」

2. **現実の壁**

   – 日々の撮影と編集作業に追われる
   – クライアントワークを優先するうちに情報発信の準備が進まない
   – 「もう少し良くなったら」と完成基準を上げ続ける

3. **結果**

   – 独立から3ヶ月経っても情報発信は「準備中」のまま
   – 知人からの紹介だけでは安定した案件獲得に苦戦
  – 同時期に独立した友人が、スマホ写真でもInstagramを日々更新し、徐々に認知と依頼を
増やしていくのを横目に焦りだけが募る

なぜ情報発信の後回しが致命的な失敗になるのか?

多くの個人事業主が「準備が整ってから」と情報発信を先延ばしにしますが、
これには大きなリスクが伴います。なぜ情報発信の後回しが問題なのでしょうか?

 1. オンラインでの信頼構築には時間がかかる

ビジネスの世界では、信頼獲得に必要なのは「時間×接触頻度」です。特にオンラインでは:
– **継続的な存在感の証明**:定期的な発信が「この人は長く続けている」という安心感を生む
– **段階的な関係構築**:いきなり依頼ではなく、発信内容の閲覧→「いいね」→コメント→問い合わせという段階を経る
– **社会的証明の蓄積**:フォロワー数やコメント、「いいね」の数が信頼の指標になる

これらはすべて「時間をかけて構築するもの」であり、後からいくら良質なコンテンツを投稿しても、その遅れを取り戻すのは容易ではありません。

2. 検索エンジンでの評価に不利になる

Googleなどの検索エンジンは、新しいサイトよりも運営歴の長いサイトを評価する傾向があります:
– **ドメインエイジ**:ドメイン取得からの期間が長いほど信頼性が高いと評価される
– **コンテンツの蓄積**:長期間にわたる記事の積み重ねが評価される
– **被リンクの獲得**:時間をかけて他サイトからのリンクを獲得できる

つまり、情報発信の開始が1年遅れると、検索エンジン評価では1年分のハンディを背負うことになります。

 3. 改善サイクルの遅れ

どんなに計画しても、実際に発信してみないとわからないことがあります:
– **市場の反応**:どんな内容が反応を得るのかは実際にやってみないとわからない
– **自分の継続力**:どのくらいの頻度・ボリュームなら続けられるかの把握
– **PDCAサイクル**:試行錯誤の回数が成功への近道

早く始めるほど、多くの試行錯誤ができ、効果的な発信方法を見つけられます。

4. 「完璧主義」の罠

完璧を目指すあまり、行動が遅れるという心理的な罠にはまりやすいのが、情報発信の分野です:
– **基準の引き上げ**:時間をかけるほど「これくらいは必要」という基準が上がっていく
– **比較による萎縮**:他者の完成形と自分の途中経過を比較してしまう
– **始める理由より始めない言い訳の方が増える**:「もう少し練習してから」「もっといい機材を揃えてから」

完璧主義は、行動を妨げる最大の敵になりかねません。

 対策:「完璧」より「今すぐ始める」を優先する

では、この「情報発信の後回し」を避けるためには、どうすればよいのでしょうか?

 1. 「完成版」ではなく「ベータ版」の発想で公開する

ソフトウェア開発では「リリースして改善し続ける」という考え方が一般的です。情報発信も同じ発想で:
– **まず形にする**:必要最低限の情報でもWebサイトを公開
– **改善は継続的に**:公開後も随時アップデートしていく
– **ユーザーフィードバックを活用**:実際の反応を見て改善点を見つける

「完成してから公開」ではなく「公開しながら完成度を高める」という発想の転換が重要です。

 2. 最小限の情報からスタートする

以下の3つの要素さえあれば、とりあえず情報発信は「始められる」状態です:
– **自己紹介**:名前、経歴、専門分野
– **提供サービス**:何ができるのか、誰のためのサービスか
– **連絡先**:メール、電話番号、問い合わせフォーム

これだけで十分に価値ある情報発信になります。他の要素は徐々に追加していけばよいのです。

 3. SNSは低コスト・低リスクで始められる

特にSNSは、Webサイト構築より手軽に始められます:
– **無料で開設可能**:専門的な技術やコストがかからない
– **スマホだけでOK**:高価な機材や専門知識が不要
– **短い文章やシンプルな画像でも価値がある**:完璧な仕上がりを求められていない
– **気軽に修正・削除できる**:失敗してもリスクが小さい

まずはSNSから始め、慣れてきたらWebサイト構築にチャレンジするという段階的アプローチも有効です。

 成功事例:「まずは始める」がもたらした驚きの成果

伊藤さん(仮名・34歳)

料理教室の開業を準備していた時期に、大きな決断をしました。「立派なWebサイトは後でも作れる」と割り切り、まずはスマホだけで「料理のコツを1分で解説」というInstagramアカウントを開設したのです。

伊藤さんのアプローチは、以下のようなシンプルなものでした:

1. **スマホだけで気軽に発信**

   – 自宅キッチンでの日々の料理を撮影
   – 特別な照明や機材は使わず、自然光だけで撮影
   – 編集も最小限、シンプルなテキスト添付のみ

2. **コンテンツの質より頻度を重視**

   – 毎日1投稿を目標に継続
   – 「完璧な料理」より「実用的なコツ」を重視
   – 失敗談や試行錯誤の過程も積極的に共有

3. **結果**

   – 半年で5,000人のフォロワーを獲得
   – ファン層が徐々に形成され、料理の質問や相談が増加
   – 教室開業時には、オープン前から予約でいっぱいに

伊藤さんは「プロ並みの発信ができていない」と時々不安になりましたが、フォロワーからは「素人目線で親しみやすい」「本音で参考になる」という好意的な反応が多く寄せられました。結果的に、「完璧ではない等身大の発信」が功を奏したのです。

実践アドバイス:まずは「最小構成」から始めよう

「でも何を発信すればいいかわからない」「センスに自信がない」という声も多く聞かれます。そんな方は、まずは以下の「最小構成」から始めてみましょう:

1. ビジネスアカウントの作成

– 1つのSNSプラットフォームを選ぶ(Instagram、Twitter、Facebookなど)
– プロフィールに仕事内容を明記
– プロフィール写真は明るく清潔感のあるもの

2. 基本情報の発信

– 自己紹介:経歴、専門分野、強み
– 提供サービス:具体的な内容、料金の目安
– 連絡先:問い合わせ方法

 3. 定期投稿の習慣化

– まずは週1回の更新を目標に
– 投稿内容の例:
  – 作業風景や完成品の写真
  – お客様の声(許可を得たもの)
  – 業界情報や役立つヒント
  – あなたの専門分野に関する小さな豆知識

4. 発信のハードルを下げる工夫

– 投稿テンプレートを作っておく
– 似たような構成で内容だけ変える
– 「毎日10分だけ」と時間を限定してみる
– 完璧を求めず「今日はここまで」と区切る

まとめ:「今すぐ始める」ことの価値を理解しよう

情報発信において大切なのは「完璧な内容」よりも「継続的な存在感」です。どんなに素晴らしいコンテンツでも、世に出なければ誰の目にも触れません。一方、多少粗削りでも、継続的に発信することで徐々に認知と信頼を獲得できます。
ビジネスの世界では「動き始めた人」が「考え続けている人」より優位に立ちます。完璧主義の罠から抜け出し、「今日から始める」という決断をしてみませんか?

次回は「価格設定が低すぎて利益が出ない」というテーマで、個人事業主がつい陥りがちな「安売り競争」の罠について解説します。どうぞお楽しみに。

*この記事は「開業したての個人事業主が陥りやすい失敗談10選」シリーズの第5回目です。個人事業主として成功するための知識やノウハウを、全10回にわたってお届けします。*

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