ある日、SNSのメッセージ欄にこんな営業DMが届きました。
「プロフィールを拝見させていただきました。御社の優れたサービスに大変興味を持ちました。ぜひ、一度zoomなどでご挨拶させてください。」
……正直、読んだ瞬間、「あ、これ、コピペだな」と思いました。
このブログを読んでくださっているあなたも、きっと似たような経験があるかもしれません。
一言で言うと「心がこもってない」んです。
営業って、本来は“人と人とのコミュニケーション”であるべきなのに、テンプレ文や使い回しのDMでは、逆に信頼を失ってしまいます。
今回は、そんな「コピペ営業」から抜け出して、相手にちゃんと“伝わる営業”をするための3つのコツを、わかりやすくお話ししていきます。
3つのポイントの導入
営業の成功は「相手に好かれること」から始まります。
モノを売る前に、まずは自分を知ってもらい、信頼してもらわなければ何も始まりません。
そしてその信頼は、“丁寧な言葉選び”や“相手へのリスペクト”から生まれるのです。
では、どうすれば相手に「この人と話してみたいな」と思ってもらえるのか?
今回は、販売促進のプロである私から、現場で培った経験をもとに、「伝わる営業DM」のコツを3つに絞ってお伝えします。
ポイント1:まずは「共通点」を見つけて話す

テンプレの「御社のサービスに興味を持ちました」だけでは、誰にも響きません。
たとえば、あなたが雑貨屋さんだとして、「雑貨に興味があります」と言われても、「それだけ?」と感じてしまいませんか?
そうではなく、
「プロフィールを拝見したら、〇〇地方の素材を活かした商品がとても素敵だなと思いました。実は私も△△地方の工芸品に関心がありまして…」
というように、共通点を見つけて“あなたにしか書けない言葉”を添えるだけで、メッセージの印象はぐっと変わります。
営業相手は「誰にでも送ってる文章じゃないな」と、ちゃんと伝わるんです。
ポイント2:「売り込み」よりも「気づき」を提供する

営業メッセージの目的は、「買ってもらうこと」じゃありません。
まずは「興味を持ってもらうこと」が第一歩です。
だからこそ、DMでいきなり商品の詳細をズラズラ書くよりも、
「最近、□□のことでお困りの方が増えていて、もしかしたら同じようなお悩みを感じてらっしゃるのではと思い…」
と、“相手の課題”に寄り添う形で話を始めるのがポイント。
人は、自分の悩みに共感してくれる人に心を開きます。
実際、私がサポートしているクライアントでも、「DMに“うちのことをちゃんと調べてくれたのが分かった”って言われました」と感謝される場面が多くあります。
ポイント3:「この人と話してみたい」と思われる“余白”を残す

最後のポイントは、「メッセージの中に余白を作ること」。
どういうことかというと、全部を一方的に伝えすぎず、相手に「話してみたい」「続きを聞いてみたい」と思わせる工夫をする、ということです。
たとえば、
「私たちのサービスは〇〇に強みがありまして、もし□□でお困りのことがあれば、お役に立てるかもしれません。一度、ざっくばらんにお話ししませんか?」
といったふうに、“押しつけがましくない誘い方”を心がけましょう。
これだけで、相手の警戒心はぐっと下がります。
ちなみに、営業メッセージにありがちなのが「Zoomで一度ご挨拶したいです!」というフレーズ。
これ、悪くはないんですが、いきなり距離が近すぎるんですよね。
まずは、「〇〇の件について、少しだけお話を伺えれば嬉しいです」と、一歩引いた表現に変えるだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。
まとめ:営業は“人と人の信頼づくり”から始まる

営業の基本は、売り込むことではなく「伝えること」。
そして「伝える」ためには、相手を理解しようとする姿勢、自分の言葉で話す姿勢がとても大切です。
今回のポイントをもう一度おさらいすると、
- 相手との共通点を見つけて話す
- 売り込みよりも“気づき”を与える
- 話したくなる“余白”を残すメッセージにする
この3つを意識するだけで、あなたの営業DMは見違えるように変わります。
SNSが普及した今、誰でも気軽に営業ができる時代ですが、だからこそ「人としてどう見られるか」が問われています。
あなたが「自分だったらどう感じるかな?」と想像しながらメッセージを書くようになれば、自然とファンも増えていくはずです。
そして、そうやって丁寧に信頼を積み重ねた先に、長く続くビジネスの関係が生まれるんです。
「販促工房のブログ、いつも読みやすいし、なるほどって思う!」
そんなふうに言ってもらえるよう、これからも小さなヒントをお届けしていきますね。



















こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。