今日はちょっと耳が痛いかもしれないお話をします。
でもね、これができるようになると、商売の質がガラッと変わります。
あなたは、こんな経験ありませんか?
「最近、売れないな…」
「もう少し安くした方がいいかな」
「周りも値下げしてるし…」
そうやって、ついつい値段を下げてしまったこと。
でもね、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
お客様って、本当に“安さ”を求めているんでしょうか?
はじめに:安くすれば売れる、は思い込み
確かに、値段が安ければ目を引きます。
「お得だな」と思って、手に取ってもらえるかもしれません。
でも、それって“一時的”な話。
安さだけで選ばれた商品やサービスは、もっと安いものが出てきたら、あっさりと乗り換えられてしまう。
つまり「値段勝負」に入ると、終わりがないんです。
一方で「安心してお願いできる」「この人から買いたい」と思われているお店や個人には、多少値段が高くても、お客様は来てくれます。
なぜなら、人は“安さ”よりも“安心”を重視しているからです。
3つのポイント:値下げに走る前に考えてほしいこと
では、どうすれば「安心して買ってもらえる人」になれるのか?
ポイントは3つあります。
ポイント1:値段じゃなく、信用で選ばれる人になる

たとえば、あなたが小さな子どもの母親だったとして、
子どもが風邪をひいたときに「安い病院」よりも「信頼できる先生」がいる病院を選びませんか?
それと同じです。
安さよりも「この人なら大丈夫」と思われる関係性が大事。
特に個人事業主は、自分自身が“ブランド”です。
商品やサービスの良さももちろん大切ですが、
「この人がやってるから安心」と思ってもらえるようになること。
それが結果的に、高くても選ばれる理由になります。
ポイント2:大切にするのは、ご新規さんよりご贔屓さん

新規のお客様を増やしたい!という気持ちはよくわかります。
でも、もっと大切にしてほしいのが、
「いつも来てくれるお客様」「繰り返し買ってくれるお客様」です。
この“ご贔屓さん”は、あなたを信頼してお金を出してくれている人たち。
この人たちに対して「値下げ」ばかりしてしまうと、どう思うでしょう?
「私のこと、ちゃんと見てくれてないな」
「どうせまた安くするんでしょ?」
そう思われたら、悲しいですよね。
一番大事なお客様にこそ、値引きではなく、
「ありがとう」「あなたにだけの特別な提案です」
そういう“気持ち”を届けてほしいんです。
ポイント3:ブランド価値は“積み上げるもの”であり“下げるものではない”

あなたのブランドは、コツコツ積み上げてきた信用のカタマリです。
それを「値段を下げる」という行為は、
自らその信用を削ってしまうことにもつながります。
たとえば、ブランドバッグが急に半額で売られたら、どう感じますか?
「え?偽物?」「何かあったのかな?」と不安になりませんか?
安さは時に、お客様に“疑い”や“不安”を与えてしまうんです。
だからこそ、値段よりも、「この価格の理由」「価値の背景」「あなたのこだわり」
そういった“安心材料”をしっかり伝えることの方が大切なんです。
まとめ:価格よりも“信頼”で選ばれる人になろう

安易な値下げは、ブランド価値を傷つけます。
一度下げた価格は、なかなか元には戻せません。
しかも、「安くしないと売れない自分」を自分で作ってしまいます。
それよりも、お客様にとっての「安心材料」を増やしていくこと。
・いつも丁寧な対応をしている
・お客様の悩みを真剣に聞いている
・自分の仕事に自信とこだわりがある
そういう積み重ねが、「この人から買いたい」「この人にお願いしたい」という
信頼につながり、長く選ばれる商売になります。
お客様が求めているのは、安さじゃありません。
本当に求めているのは、「安心してお願いできる誰か」です。
あなたは、その“誰か”になれてますか?
読んでくださってありがとうございました。
これからも、商売の本質を大事にしていく人が、もっともっと増えると嬉しいです。

















こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。