こんにちは、販促のプロとして多くの個人事業主や企業と関わってきた私ですが、ビジネスを成功させるためには「正しい判断」が必要不可欠だと強く感じています。しかし、私たちは知らないうちに「バイアス」と呼ばれる認知の偏りに影響されていることが多いです。この記事では、この「バイアス」によって判断がどう誤ってしまうのか、具体的な例を交えながら見ていきましょう。
バイアスに陥りやすい3つのポイント
バイアスとは？
まずは「バイアス」について簡単にお話ししましょう。バイアスとは、人の考え方や判断が偏ることです。これは誰にでも自然に起こるものですが、ビジネスにおいては重要な決断を歪めてしまう原因となり得ます。主なバイアスには、確証バイアス、サンクコスト、そして楽観バイアスがあり、それぞれが異なる形で私たちの判断に影響を与えます。
ポイント1: 確証バイアス ー「自分の信じたい情報だけを選んでしまう」
確証バイアスとは、自分が信じている意見や期待に合う情報だけを受け入れる傾向のことです。例えば、新しい商品を発売するときに「この商品は売れる！」と自信満々で宣伝方法を決めたとします。その際に、売上に影響を与える他の要素や、予想外の市場変化には目を向けず、「うまくいくだろう」と都合の良い情報ばかりに目がいってしまうことがあります。
一例として、あなたがSNSで商品を宣伝しているとしましょう。「SNSは集客に有効だ」と聞いたことがあるので、自分の投稿が成功するはずだと思い込んで、分析や他のチャネルでの展開をおろそかにしてしまう。こうした確証バイアスによって、機会を見逃すことがあるのです。
ポイント2: サンクコスト ー「既にかけたコストに執着してしまう」
サンクコストとは、既に使ってしまって戻らない時間やお金などのコストを指します。このバイアスの問題点は、無駄だとわかっていてもそのコストを惜しんでしまい、悪い決断を続けてしまうことにあります。
具体例を挙げると、あなたが広告に多額の費用を費やしているとしましょう。期待していたほどの反応が得られない場合、本来なら他の方法に切り替えるべきです。しかし、「これだけお金を使ったから」と、その広告を続けてしまう。これにより新しい戦略を試す機会を逃してしまい、結果的にビジネス成長が遅れる可能性があります。
ポイント3: 楽観バイアス ー「計画が順調に進むと信じ込んでしまう」
楽観バイアスとは、将来の見通しをポジティブに考えすぎてしまうことです。特に、新しいプロジェクトやキャンペーンを計画するときに「順調にいくだろう」と思い込みがちです。しかし、これが原因でリスクへの備えを怠ると、トラブルが発生した際にスムーズに対処できず、計画全体が崩れてしまうことがあります。
例えば、新しいマーケティング手法を試すときに、「これさえやれば大成功する」と思い込み、リサーチを疎かにしてしまう。結果、競合が同じ手法で既に成功している情報や、ターゲット層のリアルなニーズに見落としが出てしまい、期待した成果を得られないことがあるのです。
まとめ: バイアスを意識して冷静な判断を
いかがでしたか？バイアスは日常のあらゆる場面で私たちに影響を与え、気づかないうちに正しい判断を妨げることがあります。しかし、こうしたバイアスの存在を理解し、冷静に客観的な判断を心がけることで、成功に向けた最適な道を見つけることができるはずです。
ビジネスで成功するためには、こうしたバイアスを意識し、客観的な視点を持つことが重要です。次にプロジェクトを進めるときには、ぜひこの記事を思い出してみてください。
こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。