こんにちは、販促工房の笹野です。今日は、皆さんが扱っている商品の売れ行きを改善するために、知っておくべき「商品選択の心理学」をお話しします。「真ん中の商品が一番売れる理由」「選択肢の数が売れ行きに与える影響」など、ちょっとした工夫で売り上げが変わるポイントをお伝えします。難しい内容に感じるかもしれませんが、わかりやすく説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。
3つの心理効果を知ろう
商品を並べるときの工夫としてよく知られているのが、「極端回避性」「フレーミング効果」「デフォルト効果」という心理効果です。これらをうまく使うと、お客様が「思わず選びたくなる」商品を作り出せます。
1.極端回避性(ゴルディロックス効果)
人は選択肢が並んでいると、極端なものを避け、中間のものを選びやすい傾向があります。これを「極端回避性」と呼びます。
例えば、家電量販店で1万円、2万円、4万円の掃除機が並んでいた場合を想像してください。多くの方は「安すぎるとすぐ壊れるかもしれない」「高すぎるのも負担が大きい」と感じて、真ん中の2万円の掃除機を選ぶのです。この現象は、家電だけでなく飲食店でも見られます。
コース料理の選択 ある高級レストランで、10,000円、15,000円、20,000円のコース料理があった場合、ほとんどの方が15,000円のコースを選ぶそうです。人は「お得に見えるもの」「無難な選択」を求めるため、極端回避性が働くのです。
2.フレーミング効果
次に「フレーミング効果」です。これは同じ内容でも「見せ方」によって、人が受ける印象が変わる効果です。
例えば、「成功率90%」と「10回に1回は失敗する」という説明があるとします。内容は同じでも、「成功率90%」と聞いた方が良いイメージを持ちやすくなりますよね。この効果を利用すると、同じ商品であっても見せ方を変えることで、お客様に「お得感」を感じてもらいやすくなります。
飲み物のサイズのフレーミング あるカフェで、Sサイズ100円、Mサイズ130円、Lサイズ180円のコーヒーがあったとします。このとき、「少しの差でお得に大きなサイズを選べる」という印象を持たせると、Mサイズがよく売れるようになります。これは、フレーミング効果によって、「Mサイズは手頃でお得」と感じるからです。
3.デフォルト効果
最後に紹介するのが「デフォルト効果」です。これは、設定された選択肢が既に決まっていると、特に考えずそのまま選びやすいという効果です。
例えば、初めから真ん中のコースが「おすすめ」として表示されている場合、多くのお客様はそのまま真ん中のコースを選びます。「わざわざ考えなくていい」ことは、忙しい現代人にとって大きなメリットとなり、商品選択の決定に影響を与えるのです。
プランのデフォルト設定 あるオンラインサービスでは、1,000円、2,000円、3,000円のプランが用意されています。このとき、デフォルトで「2,000円プラン」が選択されていると、そのまま選ぶ人が増える傾向にあります。お客様に「選ぶ手間を減らす」ことで、購買意欲を引き出すことができるのです。
なぜ人は「真ん中の商品」を選ぶのか?のまとめ
以上、商品の売り上げに影響を与える3つの心理効果について解説しました。以下に今日の内容をまとめます。
1.極端回避性:人は極端な選択肢を避けて真ん中の商品を選びやすい。
2.フレーミング効果:見せ方を工夫することで、お客様の印象を操作できる。
3.デフォルト効果:最初から選択肢を決めておくと、手間が省けるため、そのまま選ばれやすい。
これらをビジネスに応用することで、売り上げを伸ばすチャンスが増えます。ぜひ、皆さんのビジネスで試してみてくださいね!
こんにちは、愛知県豊橋市を拠点として全国の中小企業の皆さんの、集客と販売促進のサポートを、デザイナーとコンサルタント両方の視点でサポートしている、販促工房の笹野です。